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ChatGPTで企画を「実案」に変える!アイデアを形にするためのプロンプト設計術


「企画ブレストでChatGPTを使ってみたけど、出てくる案がどれもそれっぽいだけで使えない」制作現場やWeb担当者の間で、よく聞く悩みです。

 

  • 無難すぎる案しか出てこない

  • どこかで見たことがある内容ばかり

  • 結局、人間がゼロから考え直している


実はこれ、AIの能力不足ではなく、「問いの投げ方」に原因があります。企画とは、本来一発で完成するものではありません。

  1. まずは全体の方向性(草案)を広く出す

  2. 各パートを具体化して、細部を詰める

  3. 最後に全体の整合性を確認し、意思決定する


本記事では、この3段階のプロセスをAIにどう落とし込むかを解説します。ChatGPTを単なる「回答マシン」ではなく、企画を共に作り上げる“最高の相棒(副操縦士)”に変えるための、具体的なプロンプト設計術を見ていきましょう。

👉 この記事で学べるポイント:

  • AIが凡庸な案しか出さない根本的な理由

  • 企画精度を劇的に変える「問いの設計フレーム」

  • LP・キャンペーン・記事企画での実務活用例

  • アイデアを「草案」から「実案」へ引き上げる3ステップ


INDEX

なぜAIは「当たり障りのない案」しか出さないのか


ChatGPTに、こんな指示を出したことはありませんか?「新しいキャンペーンのアイデアを出してください」「Webサイトの企画案を考えてください」

この聞き方では、AIは「Web上の膨大なデータから導き出された、最も平均的な答え」を返します。AIは統計的に“正解に近い言葉”をつなぐ性質を持っているため、条件が曖昧だと「最大公約数的な尖らない案」を出すのが最適だと判断してしまうのです。

AIから価値ある回答を引き出すには、以下の要素が不可欠です。

  • 誰に向けたものか(ターゲット)

  • 何を達成したいのか(目的)

  • 何をやってはいけないのか(制約条件)


これらが不明確なまま「いい感じの案を出して」と頼むのは、オリエン資料なしでクリエイターに丸投げするのと同じです。また、AIに「最初から完成形」を求めてしまうのも失敗の元。企画の最後の一線を画し、完成させるのは常に人間であるという前提に立ちましょう。


AIブレストは“3段階”で考えるとうまくいく


企画を形にするプロセスを、あえて3つのステップに分けることで、AIのポテンシャルを最大限に引き出せます。多くの人が失敗するのは、この3つを一度にやろうとするからです。


Step1:草案を出す(広げる)

まずは正解を求めず、方向性を広く出します。「粗くていいから、全く異なる切り口を10個出して」という段階です。ここではAIの「物知りな横断的思考」が最も得意とする領域です。


Step2:各パートを詰める(深掘る)

Step1で出た案の中から良さそうなものを選び、「この案をより具体化して。特にターゲットの悩みに深く刺さる訴求軸を3つ追加して」と深掘りします。制約条件や具体的な仕様を加え、現実的な選択肢に絞り込んでいくフェーズです。


Step3:全体の整合性を取る(整える)

最後に、トーン&マナーの統一や、当初の目的とズレていないかの確認を行います。また、実行可能性や優先順位を判断します。ここはAIに意見を聞きつつも、最終判断は必ず人間が行うべき重要なフェーズです。


“問い”を設計する:企画ブレスト用フレーム


AIを「実務脳」にするためには、指示を出す前に最低限以下の3点を整理しましょう。これがいわば、AIへの「オリエンシート」になります。

  1. ターゲット:誰に向けた企画か(例:ITリテラシーが高くない地方企業のDX担当者)

  2. 目的:最終的にどうなってほしいか(例:資料請求ではなく、まずは無料ウェビナーへの集客)

  3. 制約条件:予算、期間、ブランドトーン、NG施策(例:他社を批判する表現はNG、タレント起用は不可)


この3つの「補助輪」があるだけで、AIは一気にあなたの会社の文脈を理解し、的外れな回答が激減します。


実務で使える3つの活用ケース


具体的な実例を通して、AIへの指示の出し方を見ていきましょう。


実例①|LP(ランディングページ)の構成案

「LPの企画案を出して」という曖昧な指示を、以下のように具体化します。


改善したプロンプト例:

「BtoB向けのSaaSサービスLP企画を考えてください。
ターゲット:ITリテラシーは高くないが、紙業務の多さに課題を感じている総務担当者
目的:まずは無料トライアルの申し込み
制約:導入事例がまだ少ない、価格の安さよりも信頼性を重視したい
この条件で、①訴求軸 ②ストーリー構成 ③ファーストビューのキャッチコピー案を整理してください。」

実例②|キャンペーン企画の壁打ち

今ある案をブラッシュアップするために、AIを「クリエイティブ・ディレクター」として扱います。


改善したプロンプト例:

「現在、〇〇というキャンペーン案があります。

これを『より参加しやすく』『SNSで拡散されやすく』改善するための視点を3つ出してください。 ターゲットは20代の若年層、予算は100万円以内です。」

実例③|オウンドメディアの記事テーマ出し

「実務価値」と「検索意図」を両立させる切り口を探ります。


改善したプロンプト例:

「Web担当者向けの記事テーマを5案出してください。

テーマ:生成AIの活用実務

条件:初心者向け、今日から職場で試せる具体性があること

視点:読者が『これは自分のことだ』と思える悩み(インサイト)に基づいたタイトルにしてください。」


現場で役立つプロンプト例|「目的 → 手段 → 確度」型


さらに精度を高めたい場合におすすめなのが、案の「確度」を指定する方法です。これにより、AIから「置きにいった案」と「挑戦的な案」の両方を引き出せます。


【汎用プロンプト】

#前提条件

目的:

ターゲット:

企画概要:

仕様要件:

 

#指示

上記を前提に、以下の2パターンで提案してください。

1. 「実現可能性」が高く、着実に成果が見込める案

2. 「チャレンジング」だが、ハマれば大きく跳ねそうな案

 

それぞれについて、なぜその案が有効なのか、実行時の注意点は何かを整理してください

この「確度」を指定するだけで、企画会議にそのまま出せるような、厚みのある比較案が手に入ります。


まとめ:AIを“自分のコピー脳”として使うコツ


AIは勝手にアイデアを生み出す魔法の杖ではなく、あなたの中にある思考を「言語化・拡張」する装置です。

👉凡庸な案が出るのは、問いが曖昧な証拠
👉ターゲット・目的・制約をセットで渡すのが鉄則
👉AIに決めさせるのではなく、人間が「決めるため」の材料を出させる


ChatGPTをうまく使いこなせれば、真っ白な画面を前に悩む「ゼロから考える時間」は大幅に減ります。その分、どの案が顧客にとってベストかを見極める「意思決定の時間」に集中できるようになるはずです。


よくある質問

ChatGPTを使っても、結局ありきたりな企画しか出ません。
問いの設計を見直しましょう。AIは「最大公約数」を出すのが得意なため、具体的な条件を与えないと当たり障りのない回答になります。「ターゲット・目的・制約」を具体化するだけで、回答の解像度は劇的に上がります。
企画経験が浅くても、AIブレストはうまく使えますか? 
はい、むしろ経験が浅い人ほど強力な武器になります。AIに「チェックリスト」や「問いの型」を作らせることで、ベテランが持つ視点の抜け漏れを補完できるからです。
AIが出した企画案は、そのまま使っても問題ありませんか? 
そのまま使うのは避けましょう。AIの役割は「仮説の提示」です。自社のリソースや、現在の市場環境、競合の動きなどを踏まえた最終的な「味付け」は、人間にしかできません。
社内の企画会議にChatGPTを持ち込むのはアリですか?
大いにアリです。会議中にリアルタイムでAIに懸念点を聞いたり、別の切り口を出させたりすることで、会議が「アイデア出しの停滞」から「意思決定の場」へと進化します。
情報漏洩やセキュリティ面は大丈夫でしょうか?
顧客の個人名や機密性の高い未公開プロジェクト名は入力しないのが基本です。条件を抽象化(例:『大手メーカーのBtoBサイト』とするなど)して入力すれば、セキュリティを担保しつつ精度の高い回答を得られます。


執筆:渡辺彩
編集:blue広報チーム



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