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サイトリニューアルの「荒れ」をAIで防ぐ!企画初期の論点を研ぎ澄ます活用術

サイトリニューアルプロジェクトにおいて、一番大変な工程はどこでしょうか? 実は、デザインでも実装でもありません。最も難しく、かつ重要なのは、「何のためにリニューアルし、どこまで変え、誰が何を決定するのか」という“最初の整理”です。

この初期フェーズが曖昧なまま「とりあえず」で進んでしまうと、プロジェクトの中盤で要件がひっくり返り、デザインのやり直しが発生し、スケジュールが崩壊する…という“あるある”の悲劇を招きます。

本記事では、サイトリニューアルの企画初期段階に生成AIを取り入れることで、プロジェクトの進め方がどう変わるのか。実務目線での具体的な活用法を解説します。

 

👉 この記事で学べるポイント:

  • サイトリニューアルの初期フェーズでAIが絶大な効果を発揮する理由
  • 散らばった要望から「要件定義」をAIで高速化するテクニック
  • 議論の土台となる「ページ構成案」を素早く作る考え方
  • ステークホルダーごとの論点整理やスケジュール設計へのAI活用法


INDEX

サイトリニューアルが荒れる原因は「最初」にある

多くのリニューアル案件が混迷を極める理由は、技術的な問題よりも、以下のような「前提のズレ」に集約されます。

  • 目的が曖昧:なぜリニューアルするのか、ゴールが共有されていない
  • 課題が言語化されていない:現状の何が問題なのかがフワっとしている
  • 関係者の前提がズレている:部署ごとに期待している成果がバラバラ

この状態で「とりあえず競合サイトを見て考えよう」「デザイン案をいくつか出してみよう」と走り出すのは非常に危険です。生成AIは、まさにこの“考える前の整理”において、最高のパフォーマンスを発揮します。

 

AIは「企画初期フェーズ」の伴走者として使う

 

リニューアル初期において、AIには以下の役割を徹底して任せましょう。

  • AIに任せる役割:情報の整理、論点の洗い出し、網羅的な選択肢の提示
  • 人間が担う役割:方針の決定、優先順位の最終判断、関係者との合意形成

AIを「答えを出してくれる魔法の杖」ではなく、「判断するための材料を揃えてくれる優秀な助手」として位置づけるのが、プロジェクトを成功させるコツです。


実務での活用シーン:4つの具体的なアプローチ


具体的にどのような場面でAIを使うべきか、4つのステップに分けて解説します。


活用①|要件整理をAIで一気に言語化する

ヒアリングメモが散らばっていたり、課題と要望がごちゃ混ぜになっていたりする初期段階で効果的です。

プロンプト例|要件整理

以下はサイトリニューアルに関するヒアリングメモです。
内容を整理し、以下の観点で要件としてまとめてください。
・目的
・解決したい課題
・制約条件
・優先度が高そうな項目

これにより、要件定義の「たたき台」を一瞬で作成でき、認識合わせのスピードが劇的に上がります。

 

活用②|ページ構成の「たたき」を作る

この段階では完成度の高いワイヤーフレームは不要です。議論に必要なのは「全体像と情報の粒度」です。

プロンプト例|ページ構成案

以下の要件を前提に、サイト全体のページ構成案を作成してください。
・コーポレートサイト
・目的:問い合わせ増加、企業理解促進
・ターゲット:BtoBの検討担当者
各ページの役割も簡単に記載してください。

このアウトプットをもとに「このページは不要では?」「この情報が足りない」といった具体的な議論をすぐに始められます。

活用③|ステークホルダー別の「論点」を洗い出す

リニューアル案件には多くの部署が関わります。立場ごとに異なる「地雷」を事前に把握しておくことが合意形成の鍵です。

プロンプト例|論点整理

サイトリニューアルにおいて、
以下の立場ごとに想定される関心・懸念点を整理してください。
・経営層
・マーケティング担当
・営業担当
・現場担当

これを準備しておくことで、会議での「想定外の反論」を減らし、スムーズな承認を得やすくなります。

活用④|スケジュール設計の下書きを作る

「だいたいどれくらいで終わるのか」という全体像を初期に示すことは、安心感に繋がります。

プロンプト例|スケジュール設計

サイトリニューアル案件のスケジュール案を作成してください。
前提:
・企画 → デザイン → 実装 → 公開
・中規模サイト
・関係者が多い
フェーズごとの目安期間と注意点を整理してください。

現実的な進行イメージを早い段階で共有することで、無理のない計画を立てることが可能になります。


AIを入れると、初期フェーズはどう変わるのか

AIをワークフローに組み込むことで、リニューアルの「質」が以下のように変化します。

  • 議論の変化:感覚的な言い合いから、言語化された資料に基づく議論へ
  • 整理の変化:担当者のスキルに依存した整理から、網羅的で再現性のある整理へ
  • 進め方の変化:やり直しを前提とした進行から、初期の合意形成を重視する進行へ

結果として、デザインの軸がブレにくくなり、全体の品質とスケジュールの安定に繋がります。


AIに任せていいこと/任せないことの境界線


役割分担を明確にすることで、AIの活用の迷いがなくなります。

AIに任せていいこと(効率化領域)

  • 要件整理の下書き作成
  • ページ構成案の初期アイデア
  • 潜在的な論点やリスクの洗い出し
  • スケジュール案の骨子作成

AIに任せないこと(責任領域)

  • プロジェクトの最終的な方向付け
  • 施策の優先順位の最終判断
  • クライアントや経営層との最終合意
  • 重要なトレードオフ(何を選び、何を捨てるか)の決断

まとめ|リニューアルは「作る前」で8割決まる

サイトリニューアルの成功は、初期の整理が命です。

  • AIを“企画初期フェーズ特化の整理ツール”としてフル活用する
  • 「作業はAI、決断は人」という役割分担を徹底する
  • 言語化を怠らず、早い段階で関係者の認識を揃える

生成AIを導入することで、「迷いながら手探りで進むリニューアル」から、「地図を持って着実に進むリニューアル」へと変えることができます。制作チームもクライアントも幸せになる、新しいリニューアルの形をぜひ試してみてください。


よくある質問

AIに要件整理を任せるのは、専門家として不安があります。
AIの回答をそのまま決定事項にするわけではありません。あくまで「たたき台(下書き)」として使い、それを人間が磨き上げることで、ゼロから考えるよりも圧倒的に精度とスピードを高めることができます。
初期段階で情報がまだ少ない状態でもAIは使えますか?
使えます。むしろ情報が断片的で散らばっている時こそ、AIに「今ある情報を整理させ、足りない情報を指摘させる」という使い方が非常に有効です。
クライアントとの打ち合わせ中にその場でAIを使うのはアリですか?
大いにアリです。議論が紛糾した際に「今の論点をAIで整理してみましょう」と提示することで、場を冷静にさせ、次のステップへ進むための強力なファシリテーションツールになります。

 

執筆:渡辺彩
編集:blue広報チーム


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